夫婦の家計会議のやり方【子育て中は家計をチーム戦で乗り越える】
家計管理を始めたものの、夫婦で家計の話をしようとするとうまくいかない。お金の使い方が合わない。そんな悩みはありませんか?
わが家は、子どもが生まれてから片働きになりました。収入が減っても家計を回せているのは、家計を夫婦で共有して、2人で決めるようにしてきたからだと思っています。
この記事では、子育て中の夫婦に向けて、わが家の「家計会議」のやり方を具体的に紹介します。「月1回」・「年1回」・「大きな判断のとき」の3つの場面で、何をどのくらい話しているのかを紹介します。
- 子育て中の夫婦に、家計の共有が必要な理由
- 夫婦で同じ数字を見るための準備
- 「月1回」・「年1回」・「大きな判断のとき」、それぞれで何を話すか
- 意見が合わないときの進め方
- お金の話が、夫婦の価値観のすり合わせになる理由
子どもが生まれたら、家計管理は夫婦のチーム戦になる
子育て中は、どちらかの収入が下がる時期がある
子どもが生まれると、夫婦のどちらかが仕事を休んだり、仕事量を減らしたりする時期がほぼ必ずやってきます。育休、時短勤務、退職。形はさまざまですが、共通しているのは、夫婦どちらかの収入が下がるということです。
一方で、支出は増えていきます。おむつやミルクから始まり、保育料、習い事、教育費へ。収入が下がるタイミングと、支出が増えるタイミングが重なるのが、子育て中の家計の難しいところです。
わが家も、第一子の出産を機に片働きになりました
わが家は、第一子の出産を機に妻が退職し、片働きになりました。共働きでそれぞれに十分な収入があるうちは、家計を共有していなくても大きな問題にはなりにくいです。たとえばそれぞれが家計に入れるお金を決めて、後は自由に使っても問題ないです。しかし、片働きになると、片方の収入に頼らざるをえません。このとき、家計が共有されておらず、相手の収入もわからない、自由に使えるお金もない状態だと当然不満がたまります。
ですので、子どもが生まれたら家計を共有して、生活費としてかかるお金、それぞれが自由に使えるお金をチームで管理していく必要があります。家計は、夫婦のチーム戦です。(片働きでも極端に収入が高い家庭では、十分な金額を片方に渡すことで問題なく回っているというケースもあるかもしれません。ですが、そのような家庭は多くはなく、またいずれにしても家計をチームとして共有するほうがチーム戦としては信頼感も高まり、うまくいくのだと思います)
家計を夫婦で共有して、何にいくら使うかを2人で決めていくと段々とお金をどう使うかの価値観も合っていきます。片働きのわが家が実際にどう配分しているかは、家計比率で公開しています。
まず、2人が同じ数字を見られるようにする
家計会議の前に、準備がひとつだけあります。夫婦2人が、いつでも同じ数字を見られる状態をつくることです。
家計簿アプリを夫婦で共有する
わが家では、家計簿アプリのマネーフォワードMEを夫婦で共有しています。同じアカウントに2人ともログインできる状態にしていて、銀行口座やクレジットカードの支払いは自動で記録されます。
自動で記録できない現金の支出は、使った人がそれぞれ入力します。
集計は1人が担当して、相手に見せる
アプリの記録をもとに、月ごとの集計はスプレッドシートにまとめています。入力は基本的に私の担当で、まとめたものを妻に見せる形です。
手書きの家計簿を夫婦で続けるのは大変です。アプリで自動化して、2人が見られるようにしておくのがいちばんラクだと思います。
わが家の家計会議は、3つの場面で話し合う
わが家の家計の話し合いは、場面が3つに分かれています。
- 月1回:前月の数字を確認する(数分)
- 年1回:1年を振り返って、予算配分を決める
- 大きな判断のとき:その都度、2人で決める
毎回すべてを話し合うわけではありません。場面ごとに話す中身を分けておくと、1回あたりの負担が小さくなり、続けやすくなります。
月1回:前月の数字を確認する
毎月20日ごろに、前月の収支を集計します。20日は私の給料日なので、毎月この日に家計のことを考えるようにしています。日にちに決まりはないので、ご家庭で決めやすい日で構いません。毎月だいたい同じ日にしておくと続けやすいです。集計にかかる時間は30分ほどです。
そのうち大半は、マネーフォワードMEの費目の整理です。たとえば、日用品が食費に分類されていたりと、自動の分類が間違っていることがあるので、正しい費目に直していきます。
集計が終わったら、妻と一緒に数字を確認します。見るのは主に、食費・日用品費・外食費・おでかけなどの、毎月変わる支出です。
確認にかかる時間は数分です。「先月はこれくらいだった」「いつもより多かった/少なかった」を共有する程度で、気になるトピックスがあれば、もう少し話します。
- 食費・日用品費・外食費・おでかけなど、毎月変わる支出
- 前月や、これまでの平均と比べて多いか少ないか
- 自分たちの体感と合っているか
深掘りしない。体感と合っているかだけ確認する
月1回の確認で大事にしているのは、深掘りしすぎないことです。
食費や日用品費、外食費は、「最近ちょっと外食が多かったから、そのくらいだよね」と、体感と一致しているかを確認するだけにしています。1件ずつ「これは必要だったのか」と掘り下げることはしません。
細かく詰めすぎると、お金を使うたびに気をつかうようになり、生活が窮屈になってしまうからです。毎月の確認は、あくまで「事実を2人で知っておく」ためのもの。ライトな確認で済ませるほうが、長く続きます。
毎月の家計会議を「反省会」にしてしまうと、どちらかが責められる空気になって続きません。数字を共有するだけで十分だと思っています。
年1回:1年を振り返って、予算配分を決める
年に1回は、1年分の家計を振り返ったうえで、翌年の予算配分を話し合います。
たとえば、旅行にいくらぐらい使うつもりでいるか。帰省や冠婚葬祭、家電の買い替えなど、毎月は出ていかないけれど年に何度かまとまって出ていく特別費に、どのくらい見ておくか。こうした「来年どうするか」を決めるのが、年1回の家計会議です。
物価や子どもの成長で、必要な予算は毎年変わります。予算は一度決めたら終わりではなく、毎年2人で見直していくものだと考えています。予算の立て方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
大きな判断のとき:その都度、2人で決める
月1回・年1回の定例とは別に、大きな判断が必要なときは、その都度2人で話し合って決めています。わが家で話し合って決めたのは、たとえばこんなことです。
- 保険の見直し
- 住宅ローンの借り換えを検討するかどうか
- 子どもの習い事(何を始めるか、塾にいつから通わせるか)
- 特別費の使い方
どれも、金額が大きかったり、長く続いたりするものです。どちらか1人で決めてしまうと、あとで「聞いていない」となりやすいので、必ず2人で決めるようにしています。
意見が合わないときは、無理に進めない
勝手に決めず、お互いの意思を確認してから進める
夫婦で家計の話をするときに、いちばん大事にしているのがここです。どちらかが勝手に決めてしまわないこと。お互いの意思を確認してから進めることです。
意見が合わないときは、その場で無理に結論を出しません。時間をおいて、何度か話し合います。家計の話は、正しいかどうかより、2人が納得しているかどうかのほうが、あとあと効いてくるからです。
実例:保険の見直しで、妻が反対したとき
わが家でいちばん話し合いを重ねたのは、保険の見直しでした。
貯蓄型の保険を解約しようと話したとき、妻ははじめ反対でした。「万が一のときは大丈夫なのか。貯蓄にもなるなら、手堅く残しておいたほうがいいのでは」という考えです。私自身も、もともと同じように考えて加入していたので、ごく普通の感覚だと思います。
このときは、何度か話し合いを重ねて、最終的に納得してもらえました。一方で、「学資保険だけは残してほしい」という妻の希望は、そのまま受け入れています。合理性だけで考えれば別の選択肢もありましたが、子どもの教育資金は確実に残しておきたいという妻の気持ちを優先しました。
どちらかの意見を100%通すのではなく、2人とも納得できる形を探す。意見が合わないときこそ、急がないことが大切だと感じた出来事でした。
お金の使い方には、価値観が出る
何にお金をかけたいかは、人によって違う
家計の話し合いを続けていて感じるのは、お金の使い方には、その人の価値観がそのまま出るということです。
保険の見直しで妻が大事にしていたのは「安心」でした。私は合理性を優先しがちですが、妻は、万が一のときに家族が困らないことを優先していました。どちらが正しいという話ではなく、大事にしているものが違うだけです。
子どもの習い事も同じです。プールを始めるか、サッカーを始めるか、塾にはいつから通わせたいか。こうしたことは、子育ての方針も踏まえて、いくらぐらい必要になるかも含めて、よく話し合ってから決めています。何にお金をかけるかを話すことは、そのまま、子どもをどう育てたいかを話すことでもあります。
すり合わせができると、夫婦の絆が深まる
お金の話は、ぶつかることもあります。ただ、うまくいけば、お互いの価値観を知って、すり合わせるきっかけになります。
相手が何を大事にしているかがわかると、「なぜそこにお金をかけたいのか」を理解できるようになります。理解できると、次に話し合うときも進めやすくなる。家計会議を続けてきて、お金の話ができる夫婦は、チームとして強くなると感じています。
まとめ:まずは、前月の数字を一緒に見ることから
子どもが生まれると、夫婦のどちらかの収入が下がる時期がやってきます。その時期を乗り越えるには、家計を夫婦で共有して、チームとして動くことが大切です。
- 準備:家計簿アプリを共有して、2人が同じ数字を見られるようにする
- 月1回:前月の数字を数分で確認する。深掘りはしない
- 年1回:1年を振り返って、予算配分を決める
- 大きな判断のとき:その都度、2人で決める
- 意見が合わないときは、無理に進めない
いきなり全部をやる必要はありません。まずは、家計簿アプリを2人で見られるようにして、来月、前月の数字を一緒に見てみてください。かかるのは数分です。「先月はこのくらいだったね」と話すだけで、家計は1人のものから2人のものに変わっていきます。
あわせて読みたい
- マネーフォワードMEの使い方完全ガイド2026【初心者でも5分で設定完了】
- 予算の立て方【月の予算を決める手順と管理法】
- 保険の見直し方【削れる保険と残すべき保険の判断基準】
- 家計管理の流れ【初心者向け全体像】

